足りなさで育つもの・・・。
昨日、夜から突然水が出なくなった。
本間農園は湧き水で生活しているため、年に1,2度こういう状態が発生する。
水源を見てきてもらうと、完全にかれてはいないが、かなり水量が少ない。
毎年大体、この時期。半年前の水が湧いてきているというから、去年の秋ぐらいの降水量が少ない時期が
影響していると考えられる。
生活用水は隣の川からいただいて、飲料水はタンクで運んでくる。
いつもなら力仕事もおてのもののおかみですが、今は妊娠中ということもあって、無理は禁物。
園長が一緒に水を汲み、タンクを運んでくれました。
水の安定供給というもの、これからもっと考えていかなくては・・・と思っていましたが、
園長曰く、「足りなさが人を育てる。水道をひねれば水が出ると言うあたりまえの日本で、水も空気も資
源にはかぎりがあると言うことを日常生活で体験できると言うことは子供たちにとっては大事なこと。環
境にやさしいだとか、エコだとかと言う言葉でなく、身を持って感じることは大事。水汲みもペットボト
ルで子どもたちが運べるサイズで運んだらいい」と。園長は子どもたちの育ち目線でした。
おかみにとっては生活にとって水は欠かせないものですので、安定的に供給でいることしか考えていませ
んでしたが、このことが子供たちにとってどのような学びになるのか・・・水源がかれたハプニングはど
んなことをもたらしてくれるか、ちょっと楽しみになりました。
例年の様子で行くと、大体1ヶ月で水量が回復するので、今年もそれぐらいで落ち着いてくれることを祈
って、その間水汲み生活です。
今の時代は、足りなさを用意するほうが大変のようです。
足りなさで育つ本間農園の子どもたちです。